「毎日ていねいに隅々まで歯を磨いているのに、なかなか口の中からニオイが消えない!」
あなたはこのように厄介な口臭で悩まされていませんか?
どれだけ口の中をキレイにしても口臭がおさまらない時は、もしかしたら胃の不調が原因となっているのかもしれません。
そこで今回は、胃の調子が原因となって起こる口臭について解説していきます。
なぜ口臭が起きているのか、その原因を知ってニオイの予防へ繋げてしまいましょう!
口臭の原因と胃の状態には関係がある?
ではまず、口臭の原因と胃の状態には一体どんな関係性があるのか見ていきます。
胃の調子が次のようになっていると、口臭を引き起こしてしまう場合があります。
胃の中で食べ物がきちんと消化されていないと口臭が起きやすい
口臭の原因が胃にある時、その理由としてまず挙げられるのが胃の中で食べ物がきちんと消化されていないことです。
通常なら体内に入った食べ物は胃の中で消化されるのですが、この時に胃の状態が乱れていると消化するために必要な胃酸が出づらくなり、消化不良を起こしてしまうのです。
そしてちゃんと消化されなかった食べ物が胃の中に残っていると、それが発酵して悪臭を放つガスが発生し、そのニオイが口から外へもれてしまいます。
このような胃の環境が悪くなることで起こる口臭は、ドブのように強烈なニオイとなって口臭に現れるのが特徴です。
口の中だけでなく、胃などの体内から起こる口臭があることも覚えておきましょう。
胃の病気が原因で口臭が発生することも
また、口臭の原因が口の中ではなく胃にあることが分かったら、注意しなければいけません。
なぜなら胃の病気になっていることで口臭が起きてしまう時もあるからです。
ちなみにそれらの胃の病気としては、
- 胃炎
- 胃がん
- 逆流星食道炎
こうしたものが挙げられます。
次項では、そんな胃の病気が原因で起きている口臭に少しでも早く気付けるように、さらに詳しく解説していきますね。
口臭の原因が胃にあると感じた時にチェックしておきたいこと
ここからは口臭の原因が胃にあると感じた時にチェックしておきたいことをご説明していきます。
胃炎・胃がん・逆流性食道炎の3つに分けてそれぞれの症状や特徴をお伝えしていくので、自分の口臭原因は胃だと感じている方は良ければ確認してみてくださいね。
胃炎
胃炎とはその名の通り、胃で炎症が起きる病気のことを言います。
さらに細かく言うと胃炎は胃の粘膜で生じる炎症のことを指すのですが、この胃炎が起きていても胃酸が少なくなり、胃の中で食べ物が消化されづらくなってしまいます。
すると本来なら腸まで届いた後に発酵されるはずの食べ物が胃で発酵してしまい、先ほどもご説明したような強力な悪臭を生み出すのです。
ちなみに胃炎で起きる口臭の多くは食べ過ぎと飲み過ぎ、その他にタバコや精神的なものなどの生活習慣が原因となっています。
もしも口臭の原因が胃にあると感じた時は、このような胃炎が起きていないか生活習慣や症状から確かめてみましょう。
胃がん
胃がんの病気を患っていても口臭が発生しやすくなります。
体内でがん細胞が増える時にニオイが起き、そのニオイを含んだ物質が血液を通じて肺へ移動し、その後口を伝って体外に排出されるからです。
そうした胃がんは普段から塩分を過剰に摂取していたり、野菜を充分に摂取できていなかったりすることで疾患リスクが高まります。
また、タバコを吸っている方も胃がんにかかる確率が上がってしまうので要注意です。
胃が原因で口臭が起きていることに気付いたら、胃がんになっていないかも確認しておく必要がありそうですね。
逆流性食道炎
胃液が食道まで逆流し、そのせいで食道の粘膜に異常が生じることでも口臭が起きます。
このような病気を逆流性食道炎と言います。
胃液が持つ独特のツンとしたニオイが喉の方まで上昇することで口臭に変わるのです。
みなさんも口臭に加えて酸っぱさを感じた時は、逆流星食道炎が原因となっている口臭の可能性があるのでチェックしてみてくださいね。
胃の調子を整えて口臭の原因を撃退しよう!
ここまで胃が原因となって起こる口臭についてお伝えしてきましたが、胃の不調を防いで口臭改善に導く方法もあります。
胃の調子を整えるためにも次のような生活習慣にがけて、口臭を原因から取り除いてしまいましょう!
胃の調子が整いやすくなる食生活を心がける
胃の調子を整えるためには食生活も大事なポイントになってきます。
なるべく偏った食事をしないように気を付け、しっかり3食欠かさずに食べていれば胃の不調が起きづらくなりますよ。
特に脂肪分が多い食べ物は胃でスムーズに消化をするのが難しくなり、刺激の強い飲食物では胃の環境が悪くなる原因となってしまいます。
また、添加物が含まれたファストフードなども胃に負担がかかりやすくなってしまうので気を付けましょう。
野菜や果物など体に良い食品をたくさん取り入れた食生活をしながら口臭の原因を減らすように心がけてみてくださいね。
食べ過ぎや飲み過ぎには注意
食べ過ぎや飲み過ぎも口臭の原因となる胃の不調を引き起こします。
暴飲暴食で胃や腸に大きな負担がかかり、結果的に消化不良となりやすくなるからです。
ですから胃の不調を避けるためにも、食事をする時は満腹の少し手前(腹八分目くらい)で抑えておくのがおすすめです。
ちなみによく噛んで時間をかけながら食べるようにすると、脳にある満腹中枢に刺激が伝わりやすくなり、食べ過ぎと飲み過ぎを予防することができますよ。
また、食事をする時に噛む回数を増やしてもスムーズな消化につながります。
胃腸が弱まる食品をできるだけ避ける
胃腸が弱まる食品をできるだけ避けることでも胃が原因となっている口臭を軽減することができます。
それらの食品をいくつか挙げてみると、
- 食べ物(揚げ物・お肉)
- 飲み物(お酒・コーヒー・炭酸ジュース)
- その他(香辛料・マヨネーズ・バター)
このようなものがあります。
こうした食べ物や飲み物、または調味料などで胃の調子が悪くなって口臭が起きてしまう場合もあるので注意が必要です。
胃腸を弱めてしまうような食品をなるべく避け、口臭の原因を作り出してしまわないように気を付けるのも大事ということですね。
まとめ
胃が原因で起きる口臭は1つだけでなく、様々なケースがあります。
しかし普段の食生活をほんの少し変えるだけで、胃の不調や胃が原因となって起きる口臭を予防することができますよ。
もしも口臭の原因が胃にあると感じたら、ぜひここでお伝えしたような方法を実践してみてくださいね。
生活習慣から胃による口臭の原因を減らし、ニオイで悩まない毎日を目指していきましょう!